下の写真は
ツジ・キカイの顧問をされているパティシェの
萩原先生から、私がスコーンの手ほどきを受けている様子です。この写真から、ツジ・キカイの社風が見えてくるのではないでしょうか。たかだか一人で始める小さなスコーン屋さん、そんな私のためにこんな風に真剣に向き合って下さるのです。商売をしている以上、金になりそうな客には丁重な扱いを、そうでない客にはそれなりの扱い、というのが普通だと思っていた私にとって、客を値踏みしない
ツジ・キカイの姿勢には驚かされます。
営業の渡辺さんが強く勧めて下さらなかったら、今頃こんな貴重な経験はできなかったでしょう。渡辺さんに感謝、感謝です!!

左から、
萩原先生、私、営業の渡辺さん、
山根社長パティシェの
萩原先生、昭和30年にこの道に入ったといいますから、大ベテランの域に達した方です。それなのにとっても気さくでフレンドリー! 自分の持っている技術や知識を出し惜しみすることもなく、どんな質問にも丁寧に答えてくれます。シャープな頭脳と動作はとても70才とは思えないほど、若々しく元気ハツラツ(
宮古島の言葉で言うと“パニパニ”)としています。失礼ながら、シニアライフの見本のような方でした。
そんな素敵な萩原先生が、川満(私)さんの配合で作ってみましょう!と、ササッと作り始めました。しかも、解説付きです。まさか試し焼きにきた所で、プロの技を見ることができるなんて!ましてやスコーンを教えて貰えるなんて! ツジ・キカイのラボでは嬉しいハプニングが次々に起こります。
先生は粉とバターを合わせるのも全て手作業、フープロは使いません。粉や生地の状態は、その日の天気や温度・湿度にも左右されるので、手で感じながら作業するのだそうです。
それでは、この日のレッスンです。
・スコーンのホロホロとした食感は、粉をバターでコーティングすることにより粉と粉がくっつかなくなることでおきる。
・粉っぽく焼きあがるのは、粉と水分がしっかり混ざっていないから。
・粉と水分を混ぜ合わせるのは手作業で行い、決して練らないこと。水分と粉が混ざった生地から別のボールに取り分け、元のボールに残った粉に水分を足して混ぜ合わせる、混ざった生地をまたボールに取り分ける、これを繰り返すことで粉と水分を均一に混ぜ合わせることができる。

職人技にうっとりです。先生の生地はツルツルでとっても綺麗!

・麺棒の使い方は上から軽くトントン、強い圧力を加えてはいけない。
・手で触った生地は必ず30分寝かせる。休ませることで絡まったグルテンが解れてソフトな食感になる。
・生地は捏ねない。上から軽く抑えるだけにする。
・刷毛の塗り方はクロスするように優しく塗る。そうすると側面に焦げ目が付かない。

左側は私が作ったスコーン、右側は萩原先生のスコーンです。違いますねー。
粉と水分を混ぜ合わせる作業を、松之助ではフォークを使ってやっていましたが、萩原先生は手作業です。やり方は違っても、しっかり混ぜ合わせる、生地を練らない、この二つが美味しさの基本となっています。
驚いたのは、生地を混ぜ合わせたら直ぐに焼くのが鉄則と思いこんでいたのに、生地を手で触ったら必ず30分休ませグルテンの絡まりを解してあげてからオーブンに入れると仰ったことです。先生曰く、30分や一時間置いたからといって、気にするほど反応は進まないそうです。
1970年代頃、
沖縄都ホテルのシェフに就任された萩原先生、仕事の合間にビーチで泳いだり、ゴルフをプレイしたりと沖縄生活を満喫しながら、
沖縄県洋菓子協会の創設にも技術理事としてかかわったそうです。そんな話を聞くと、遠い存在の先生が近くなったような親近感を覚えます。

思いがけず、プロの指南が受けられて本当に有意義な一日となりました。先生、ありがとうございました。
最後に萩原先生と握手して記念撮影、それにしても私のエプロン姿、ちょっと変! もっとかっこいいエプロン買おっとー。
萩原先生のお菓子教室です。
受講に関するお問合せはFAXまたはメールにて。
お菓子工房
シュクル・トック神奈川県保土ヶ谷区上星川2-22-15
FAX:045-371-1439
メール:info-st@oh-kstyle.jp ← @は小文字に置き換えてくださいね
テーマ : 独立・開業 - ジャンル : ビジネス